安定投資家は損切りを徹底して塩漬けは絶対にしない。

こんにちは。
投資1年目の教科書の事務局スタッフです。

本書第2章「投資1年目から「安定投資家」になるための5箇条」の、
フォローアップ(補助)記事の続きになります。
本記事で第2章は最後となります。

お役立ていただければと思います。

2-5 塩漬けは絶対にやめよう

以前の記事で、投資に「絶対」はなく
確率的に有利な局面である
「トレードエッジ」だけで取引するように心がけても、
敗けることはおろか「連敗」も
当たり前に起こることだとお話しました。

ですが、
投資を続ける上で問題になるのは「連敗」ではありません。

投資において、資金不足は大きな障害になる。

問題は「連敗」そのものではなく
投資に使う資金が不足することなのです。

連敗をした場合に
資金が底をつきてしまうような投資はするべきではありません。

もちろん、一度の大失敗で資金がなくなり
市場から「退場」させられるようなやり方はもっての外です。

資金が大きく減るということは、
単にお金が減るというだけでなく
時間も浪費するため、
投資家にとっては大きなダメージとなります。

例えば100万円の資金からトレードを始めて
利益を積み上げて200万円にしたとしても
150万円の大損をして50万円になれば、
投資家生活は50万円から再スタートということになります。

50万円から200万円にすることは
100万円から200万円にすることよりも
さらに時間がかかるということは
容易に想像がつきますよね。

つまり、投資を続けていく上で、
「大損」は絶対に避けるべきだということです。

ですので、
自身が資金を守る為に決めた損切ルールは
絶対に守るようにしましょう。

損切ルールとして、
例えば2%の含み損が出たら決済するというような方法があります。

これは、相場の動きは関係のない、
つまり「相場都合」ではない、
自身の資金に合わせた
「自己都合」の損切りラインなので
相場の流れに合わせた手法になりませんが
特に初心者のうちは
大損をしてその後の売買を行なう資金が
なくなる可能性を考慮すると、
このように徹底したルールを守るほうが安全といえます。

こういった損切りルールを守っている限り
一度に大きな損をするようなことはなく
売買を続けることができるので、
トータルで勝つことに繋がります。

損切りが遅れるのと同じくらい、塩漬けはダメ。

株の取引には「現物取引」というものがあり、
「自分のお金」で株を売買することが
現物取引です。

「信用取引」やFXのように
ある種の借金で売買するものとは違うので、
追証や強制ロスカットの対象にはならないのが現物取引です。

買った株が当時よりも値下がって
「含み損」ができたとしても、
株式投資している会社が
潰れるなどしない限り、
資金が0になることはありません。

その為、含み損ができている場合に
その株を売って損を確定せず、
持ちっぱなしにしている投資家が、日本には多いのです。

このように含み損が大きくなりすぎて
決済できないことを「塩漬け」といい、
こういった行動をとる投資家を「塩漬け投資家」と呼びます。

塩漬け投資家は
その株価が元に戻ることを期待して
持ち続けますが、
たとえば暴落した株価が
元の値段に戻る可能性はどれくらいあるのでしょうか。

理由あっての暴落です。
元の値段に戻る可能性は、極めて低いといえるでしょう。

このような上がる可能性の低い銘柄を
持ち続ける投資家を、
「安定投資家」と言えるでしょうか。

塩漬け中の銘柄がある分、
自由に使える資金が減っている状態なのです。

では、含み損ができた時に
どのように対処するのが安定投資家でしょうか。

安定投資家が考えることは、「現時点でよりエッジのある銘柄」を常に保有することです。エッジのある銘柄のほうが「上昇する確率が高い」からです。そうであれば、塩漬け銘柄を持ち続ける理由はありません。優位性がなくなったからです。

つまり、
塩漬け銘柄を売って得たお金で
別の「エッジのある銘柄」を買うことが
安定投資家の対処法です。

・上がる確率の高い株100万円分
・上がる確率の低い株100万円分

どちらを選ぶかは明白ですよね。

売買には厳密には手数料はかかりますが、
手数料を考慮に入れても
上がる確率の低い塩漬け銘柄を売って
上がる確率の高い新たな銘柄を買うほうが
合理的な選択なのです。

塩漬け銘柄を持ち続ける意味は、果たしてあるでしょうか。

「安定投資家」を目指すのであれば、
塩漬けは、してはいけないことなのです。

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