投資でトータルで勝てる法則を解説

こんにちは。
投資1年目の教科書の事務局スタッフです。

本書第2章「投資1年目から「安定投資家」になるための5箇条」の、
フォローアップ(補助)記事の続きになります。

お役立ていただければと思います。

2-3 予想はするな、「トレードエッジ」で注文しよう

「トレード」をするのであれば、
予想ではなく「対処」で
利益を上げていくことになります。

しかし、投資の世界に
「絶対」というものはありません。

では、
「絶対」がない世界にお金を投じることは、
「ギャンブル」なのでしょうか。

ここで、問題を出します。

下の①~③の中で、
「これなら手堅く自分が勝てる」
という賭けはありますでしょうか。
考えてみましょう。

●賭け金:100万円

①1回だけサイコロを振れる。
偶数の目が出る→勝ち(100万円もらう)
奇数の目が出る→負け(100万円支払う)

②1回だけサイコロを振れる。
1~4の目が出る→勝ち(100万円もらう)
5~6の目が出る→負け(100万円支払う)

③100回サイコロを振れる。
1~4の目が出る→勝ち
5~6の目が出る→負け
トータルの勝ち数が多いと100万円もらう。
トータルの負け数が多いと100万円支払う。

考えましたか?

この中で、
儲けられそうな選択肢はありますか?

答えは、「あります」。

①では1/2の確率で勝利
②では2/3の確率で勝利
③では、ほぼ「絶対」勝利

つまり、③の賭けに乗れば
「手堅く」勝つことができるのです。

大数の法則で、トータルで勝つ。

なぜ③では
ほぼ「絶対」勝てるのかは、
数学の「大数の法則」で説明できます。

大数の法則は、

試行回数が大きければ大きいほど、「結果として得られる出現率」は「理想の数値」に近くなっていく

というものです。

つまり、これを先程の賭け③に例えると、
「投げる回数が増えれば触れるほど
勝てる確率が高まる」
というのが大数の法則ということです。

②のように投げる回数が1回であれば
その時に運悪く5~6が出て
負ける可能性がありますが、
サイコロを投げれば投げるほど
実際の「確率」に近づくので、
100回ともなれば、大数の法則が働いて
1~4が出る数のほうが多くなるということです。
(1~4の確率:66.7% 5~6の確率:33.3%)

大数の法則が働くトレードをする。

これをトレードに当てはめると、
確率的に有利な局面でのみトレードし
それを繰り返すということです。

この、確率的に有利な局面を
「トレードエッジ」と呼びます。

「エッジのある局面」のみでしか売買しない。
それを確実に実行することが、
安定投資家になるカギなのです。

「エッジのある局面」とはいえ、
やはり絶対ということはなく、
60~70%程度の勝率です。

もちろん負けることもあります。
連敗も珍しくありません。
数が少なければ、
負けた回数のほうが多いまま
終わる可能性も充分あります。

しかし「大数の法則」があるので、
100回勝負すれば、
実際に勝率6割~7割になるということです。
これが「トータルで勝つ」ということです。

気を付けなければいけない点は、
売買の仕方がまちまちになっていると
この法則も当てはまらなくなるということです。
また、途中で大損してしまうと
次の勝負にいけなくなります。

トレードエッジを見つけたら常に必ず同じ対処をし、大損だけはしないよう自分に課した損切りルールを守り抜きましょう。そうすればトータルで勝てるということを、数学(大数の法則)が保証してくれているのです。

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