トレンドラインを引いて波動の転換点を見つける方法

こんにちは。
投資1年目の教科書の事務局スタッフです。

第3章「投資1年目から利益を出すための9箇条」の、
フォローアップ(補助)記事の続きになります。

お役立ていただければと思います。

3-6 波動を利益に変える売買ポイントを学ぼう

この記事では、
波動を利益に変えるための、
いくつかの売買のポイントを紹介します。

上げ波動から下げ波動(もしくは逆)への
転換の「兆し」から
売買のポイントを探すというものですが
あくまでも「兆し」であり、
100%的中するというものはありません。

なので、
必ず守ってほしいことがあります。
それは、売買をした際の想定と逆方向に行った場合の「損切り」です。


●重要な安値を下抜けた局面

一番右の陰線は、
下げる方向に勢いが増したという
「印」になりうるものです。

騙し(だまし)が起きた場合

しかしこの後、
下げのサインであったはずの陰線を境に
上げ波動が始まってしまいました。


●図1のその後

下降すると考えられやすいサインは
出ていましたが、
このようにサインとは逆方向に行く場合は時々あります。

損切りは徹底する

価格が想定した方向と逆方向に行き
含み損がでた場合、
損切ができずに含み損をそのままにして
結果的に損失を拡大させる人は多くいます。

しかし、損を拡大させるのは絶対に!防ぐべきことです。

流れに乗ろうとしてエントリーして、
逆に行ってしまい損切りしたという失敗はしても良いのです。

ですが、損切りをせず、
含み損をそのままにして大きな損失を出すことは絶対にやってはいけません。

一度たりともです。

なぜなら、大きな損を出すと、
次にエントリーのチャンスが来た際に
資金不足になり、
チャンスを逃してしまうということが起こりうるからです。

損切りは失敗でなくて、次の成功のためのチャンスにつないだ、という風に考えましょう。

下げ波動から上げ波動への転換

価格の大きな流れを把握するには、
移動平均線が便利です。
上の図は、10期間の移動平均線を表示させたものです。

下ヒゲの長い陽線①をきっかけに
上げ波動の始まりを察することが可能です。

そのあと②③④と続きましたが、
もし価格が下ヒゲの陽線①の安値を
下回るようであれば、
②③④は、下げトレンド中の
一時的な上げだったということになり、
下げ波動が継続するというシナリオが想定できます。

ローソク足1本が転換のサインを示すことも

ローソク足1本が、
波動の転換点を知るヒントになることがあります。

そのヒントとなるローソク足が発生したら
売買の準備を始め、
その後の足に注目しましょう。
流れによっては売買をします。

長い下ヒゲ(下降から上昇への転換)

・下げ波動が続いた後に長い下ヒゲが出現

・この状態で株式投資などの場合は出来高(株が売買された量)が大きいと次のローソク足から上昇に転じることが多い

長い上ヒゲ(上昇から下降への転換)

・上昇して高値を更新したが長い上ヒゲが出現

・陽線であっても陰線であっても長い上ヒゲの後には下降に転じることが多い

※陰線のほうが下げの勢いは強い

ダブルトップ(上昇から下降への転換)

①1回高値を付け、ほぼ同じ価格でもう1度高値を付けた後に下落

②2回目の高値を付けた後に下落した場合はそこが売りエントリーポイント

③直近の安値を下回ると成功率が上がる

逆に、
2回の高値よりも価格が上回った場合は
上げ波動が続いているということになり、
損切りをするポイントになる。

※3回同じような位置で高値を付ける場合もあり、トリプルトップという。ダブルトップと同じような兆しとして考えられている。

ダブルボトム(下降から上昇への転換)

①1回安値を付け、ほぼ同じ価格でもう1度安値を付けた後に上昇

※近い位置関係にあるローソク足もダブルボトム、トリプルボトムとして考えられる

②2回目の安値を付けた後に上昇した場合はそこが買いエントリーポイント

③長い下ヒゲをきっかけに上昇の勢いが増す

2回の安値を価格が下回ったら損切り。

トレンドラインの上抜け(下降から上昇への転換)

①ダブルボトムの形成。下降から上昇への転換の確信度がアップ

②下降のトレンドラインを価格が明確に上抜け

③前の足よりも高値も安値も切り上げ

①~③の3つが当てはまる買いポイント。

トレンドラインには、下げのトレンドラインと、上げトレンドラインがあります。下げのトレンドラインは、注目するべきローソク足の高値を複数結ぶことでできあがり、上げトレンドラインは、注目するべきローソク足の安値を複数結ぶことでできあがります。ラインの引き方は人それぞれですが、目立つ高値、目立つ安値がある場合には、多くの投資家が同じようなトレンドラインを意識するようになります。

②③でエントリーした場合、
損切りは①の価格を下回った時にします。

13本移動平均線を追加した場合

①ダブルボトムの形成

②ローソク足が下降のトレンドラインを上抜け

③前の足よりも高値も安値も切り上げている

①~③の3つが当てはまった上に
②③と同じローソク足でゴールデンクロスも発生しており、より確実な買いサインとなります。

40本移動平均線を追加した場合

ゴールデンクロスの発生がだいぶ後になりました。

テクニカル指標を複雑にしすぎたり、
売買のための確認事項を増やし過ぎると
エントリーが遅れて結果的に損になることも多々あります。

トレンドラインの引き方は様々

①上げ波動から下げ波動に転換

②下降トレンドラインをローソク足が上抜いたので上げ波動への転換を意識して買いエントリー

③上昇トレンドラインを下抜いたので売りエントリー

図はあくまでも一例です。

トレンドラインは、複数引いて、色々なケースを想定できるものです。なので、さまざまなラインを引いてみて、波動の転換を予測してみましょう。

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