こんにちは。
投資1年目の教科書の事務局スタッフです。
第3章
「投資1年目から利益を出すための9箇条」
フォローアップ(補助)記事の続きになります。
お役立ていただければと思います。
3-7 水平ラインを理解しよう
「水平ライン」は、
トレードをする人であればプロであっても
個人であっても絶対に無視できないものです。
なぜなら、重要な水平ラインでは、多くの
人が売買し、価格が大きく動くからです。
水平ラインとは何か
水平ラインとは、
・主な安値と安値を結ぶ「サポートライン(下値支持線)」
・主な高値と高値を結ぶ「レジスタンスライン(上値抵抗線)」
の、総称のことです。
下記のような特徴があります。
・複数引くことができる
・サポートやレジスタンスとなる
・価格の転換点となりうる
価格が水平ラインを上抜けたり下抜けたり
すると、その後に上昇トレンド・上げ波動
になったり、下降トレンド・下げ波動に
なったりするので、重要です。
①レジスタンスラインを越えたので
価格が一気に上昇した。
買いと売りの勝敗を決める水平ライン
水平ラインは、買い勢力(価格を上げる)
と売り勢力(価格を下げる)の勝敗を
左右する「瀬戸際」の線です。
そのため、多くの投資家が水平ラインを
意識します。
水平ラインを価格が上抜けば買い勢力の
勝利。上抜けなければ売り勢力の勝利。
など、水平ラインで売りと買い勢力の
勝敗は決まります。
勝敗が決定した後は、勝った側の方向に
注文をすれば、トレンド等に乗って
安定した利益を得ることができる確率が
高まります。
例:
価格がレジスタンスラインを上抜けたら、
買い勢力の勝ちということなので、買いで
エントリーすれば、上昇トレンドに乗って
利益を得る可能性が高まる。
多くの投資家が意識する重要な水平ラインを見極める
短期トレーダー、中期トレーダー、
長期トレーダーなど、様々な人が様々な
時間足で投資をしていますが、
どの時間足で売買をするトレーダーでも
共通して意識するような重要なポイントに
ラインを引くことが大切です。
より多くの人が意識する水平ラインで
あればあるほど、重要なラインになります。
移動平均線と併せると精度が上がる
20移動平均線は、証券会社でもデフォルトで設定されていることが多く、日足で売買をする投資家にとっても20日はおおよそ1か月を示すので参考になります。
★1:下ヒゲの長い十字。転換の暗示。
★2:価格が移動平均線を上抜けると(ゴールデンクロス)、上方向への転換の暗示。
【水平ライン①】
・①を上抜けたら新規の買い注文をする投資家
・①を上抜けるまで売りポジションを持っていた投資家(損切りの買い注文をする)
これらの投資家により、
①を越えた時点で価格が大きく上昇します。
→④における人々の気持ち
新規の買い:買おう!いけいけ!
既に買いで保有:買いで追加しようかな!
新規の売り:次に①を下抜けたら売ろう!
既に売りで保有:損切りだ(買い決済)!
【水平ライン②】
・①を抜けた後に新規の買い注文を出して充分な利益を取った一部の大口投資家の売り注文
・価格が下げに転ずるのを待っていた投資家の新規の売り注文
これらにより、価格が下がります。
この時の高値が水平ラインのポイントと
なります。
【水平ライン①のその後】
④のポイントではレジスタンスライン
でしたが、⑤のポイントではサポート
ラインとして働くようになります。
・⑤のポイントで買い注文を仕掛けてくる投資家
・②で下げた際に売りで保有していた投資家の⑤の付近での利益確定買い
こういった要因で、価格は再び上昇します。
→⑤における人々の気持ち
新規の買い:①で反発したら買おう!
既に買いで保有:④で買った含み益が…(泣)
新規の売り:①を下抜けたら売ろう!
既に売りで保有:①を下抜けてほしい!①で反発したら怖い…
【水平ライン③】
上昇した価格が②を上抜け、水平ライン③
に届く⑥のポイントでは、レジスタンス
ラインの力が生じて多くの売り注文が
入り、価格が急落しました。
チャートの左端から買いで保有していた人
(★1と★2で買っていた人など)
も、充分な利益だということで
利益確定の注文を出したことも、大きな
要因と考えられます。
レジスタンスラインのブレイク
①上値抵抗線を突破。ここで買いエントリー。
②上値抵抗線の突破で買い注文が殺到する中、売りで利益を上げたい投資家や買い持ちしていた投資家の損切りの売り決済などで、買い方、売り方が攻防している。
③買い方に軍配が上がる。上値抵抗線を突破してから、すぐに上昇するパターンもあるが、売り注文も入るため一時的にもみ合ったり、下がったりする、というケースもある。
サポートラインのブレイク
①直近の安値(下値支持線)を
明確に下回った。
②下げた後に上げた為、下髭が出来た。
この足の安値が下値支持線を形成。
③①で下抜けた水平ラインは上値抵抗線と
なったが、価格は上抜けした。その後
すぐに下落した為、上抜けは「だまし」
ということになった。
④②の下値支持線を明確に陰線で下抜け
大きな下落をした。
まとめ
以上見てきたように、水平ライン付近では、多くの投資家の投資行動が転換することが多いため、水平ラインの価格帯は大変重要なポイントになるのです。
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