こんにちは。
投資1年目の教科書の事務局スタッフです。
第3章
「投資1年目から利益を出すための9箇条」
フォローアップ(補助)記事の続きになります。
お役立ていただければと思います。
3-9 グランビルの法則を理解しよう
「グランビルの法則」とは、1960年代に
米国の証券アナリスト、ジョセフ・グラン
ビルが発見したと言われている法則です。
これは、200日移動平均線の傾きから
価格のトレンドの上下を判断し、売買の
タイミングを見極める8つの基本形を
提唱したものです。
投資で安定して利益を上げることを目指す人にとっては、グランビルの法則は必ず覚えておくべき法則です。端的に言えば、株価と移動平均線の位置関係から注文をすべきタイミングを教えてくれる法則です。
必ずしも200日移動平均線である必要はあり
ませんし、他のものと同様、勝率100%
ということは、勿論ありません。
ですが、この法則は多くの方が意識してい
るもので、投資家心理や市場心理を読む
ことにも役立ちます。
ぜひ、覚えておくべきでしょう。
グランビルの法則:8つの基本形
4つの買いパターン
買い①≪買いの第1段≫
1.移動平均線が下降、または横ばい
2.価格が上昇
3.価格が移動平均線を下から上に突き抜けた局面買い②≪押し目買い≫
1.移動平均線が上昇
2.価格が下落
3.価格が移動平均線を下回った
4.移動平均線が引き続き上昇中
5.すぐさま価格が上昇し移動平均線に向かう局面買い③≪買い乗せ≫
1.移動平均線が上昇
2.価格は移動平均線より上
3.価格が移動平均線に近づく
4.上昇中の移動平均線が割り込むことなく再度、価格上昇の局面買い④≪自律反発の買い≫
1.移動平均線が下降
2.価格は移動平均線よりも下
3.さらに価格が大きく下落(下への乖離幅が大きくなった)
4.価格が上昇へ転じた局面(価格は移動平均線に戻る特性がある)4つの売りパターン
売り①≪売りの第1段≫
1.移動平均線が上昇、または横ばい
2.価格が下降
3.価格が移動平均線を上から下に突き抜けた局面売り②≪戻り売り≫
1.移動平均線が下降
2.価格が下落
3.価格が移動平均線を上回った
4.移動平均線が引き続き下降中
5.すぐさま価格が下降し移動平均線に向かう局面売り③≪売り乗せ≫
1.移動平均線が下降
2.価格は移動平均線より下
3.価格が移動平均線に近づく
4.下降の移動平均線が割り込むことなく再度、価格下降の局面売り④≪自律反発の売り≫
1.移動平均線が上昇
2.価格は移動平均線よりも上
3.さらに価格が大きく上昇(上への乖離幅が大きくなった)
4.価格が下降へ転じた局面(価格は移動平均線に戻る特性がある)
グランビルの法則でも「だまし」を想定して売買する
以上がグランビルの法則の8つの基本形
ですが、ここで注意点をお伝えします。
どのようなテクニカルのサインにも
「だまし」があるように、グランビルの
法則も例外ではなく「だまし」は必ず
起こります。
※だまし:サインの示す通りにならずに
反対の結果になること。
例えば、買い①の基本形≪買いの第1段≫
の形になったので、買ったとします。
ところがその後、価格が切り返して下落
し、損切りをすることになることも、
もちろん起こる可能性はあります。
考えられる要因の1つとして、
価格に影響を与えられるような大口投資家
が、「買い①の基本形になるから、ここで
買ってくる人は多いぞ」と考え、買い①の
一歩も二歩も先に既に所有していた買い
ポジションの「利益確定売り」をしてくる
から、ということが挙げられます。
もちろん基本的には法則通りに行くので
買って問題のないタイミングなのですが、
「絶対に上がる」などと思わずに
必ず損切りの設定など、リスク管理をして
臨むことが大切です。
グランビルの法則:まとめ
「だまし」のリスクを念頭に置きながら
グランビルの法則に従って売買すれば
利益が上がる確率は高まるでしょう。
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