こんにちは。
投資1年目の教科書の事務局スタッフです。
本記事より
第5章「投資1年目から知っておきたい相場の仕組み5箇条」の、
フォローアップ(補助)記事になります。
お役立ていただければと思います。
5-1 相場の4つのサイクルを知ろう
相場にはサイクルがあり、景気も好況と不
況を繰り返します。
相場のサイクルを知ることで、相場への理
解が深まるので、必ず身に付けておきたい
知識です。
相場のサイクルを知るには、日本の中央銀
行である日本銀行(以下、日銀)が行なう
「金融緩和」について学ぶ必要があります。
金融緩和とは
金融緩和は、金利の引き下げのことです。
下記のように、景気を回復することを目的
として行われます。
不況になり、モノが売れなくなる。
↓
企業の業績が悪化。
↓
リストラが増え、失業率が上昇。
↓
世の中全体が暗い雰囲気に包まれる。
↓
日銀が「金融緩和」を行なう。
↓
金利を引き下げたことにより、会社や個人
が銀行からお金を借りやすくなる。
↓
会社は設備投資をしやすくなる。
個人は買い物や投資をしやすくなる。
↓
設備投資によって会社の売上が向上。
社員の給料が増える。
↓
個人が買い物や投資をしやすくなる。
相場の4つのサイクル
相場は下記の4つのサイクルを順番に繰り
返します。
1.金融相場
日銀が金融緩和を発表し、株価が上昇。
次第に企業の業績が回復していく。
2.業績相場
好業績の企業の株が買われる。
業績が向上する会社が増えるので、
相場全体で買われる。
3.逆金融相場
さらに景気が良くなると、過熱する景気を
抑えるために、日銀が少しずつ金利を上げ
る「金融引き締め」を行なう。
金利が高くても業績に影響の出にくい企業
=借金が少ない企業の銘柄が注目を集める。
4.逆業績相場
高金利に耐えきれなくなり、業績が悪化し
た会社が増えている状態。
株安による消費需要の減退、信用不安によ
る資金繰り悪化も起こる。
世の中に不況感が漂い、リストラに取り組
む企業が注目を集める。
そして、1の金融相場に戻る。
株価や経済の決定要因
このように、金融政策や財政政策が株価や
経済を決定する要因になることを、覚えて
おくと良いでしょう。