経済指標とは?おさえておくべき7つを厳選!

こんにちは。
投資1年目の教科書の事務局スタッフです。

第5章
「投資1年目から知っておきたい相場の仕組み5箇条」の、
フォローアップ(補助)記事の続きになります。

お役立ていただければと思います。

5-2 経済に関心を持ち、相場との関係を学ぼう

これから株やFXで利益を上げていこうという話と、日本経済が今、どのような方向に動いているのかという話には、強い関係があります。したがって株や為替をはじめとした投資全般で利益を上げたいというのであれば、経済に関する最低限の知識は身につけておかなければなりません。

経済活動を知る

経済には、3つの登場人物がいます。

◆一般家庭

私たち。私たちは仕事をする。仕事の内容
は、モノやサービスを作ること。

◆会社

モノやサービスを作る対価として、給料や
報酬を私たちに支払う。

◆政府

一般家庭や企業から税金を受け取り、その
税金を使って警察、消防署、学校、道路な
どの公共サービスを私たちに提供する。

経済は、この3つの登場人物が絡み合いな
がら作られます。これを「経済活動」と呼
びます。

相場と関係の深い経済指標

「経済指標」とは、現在の経済の状態を知
るために用いられるものです。

相場と関係の深い経済指標のうち、代表的
なものを紹介します。

これらは投資をする上で重要な指標になり
ますので、おさえておくようにしましょう。

GDP(国内総生産)

どんなものか:
1年間に国内で新たに生産された財・サー
ビスの価値の合計。

見方:
前年のGDPと比較する。上下したかどう
かで、その国の生活水準の上下が分かる。

なにが分かるか:
国家の経済力、国民の生活水準。

失業率

どんなものか:
失業者を労働力人口(失業と就業者の合計
)で割ったもの。

なにが分かるか:
失業率。政策金利に影響を与える。

政策金利の詳細:
金融緩和の効果と、投資に役立つ「相場のサイクル」!

貿易収支

どんなものか:
日本の輸出額と輸入額の関係を表す。

見方:
輸出額のほうが多ければ黒字、輸入額のほ
うが多ければ赤字。

なにが分かるか:
黒字は円高要因、赤字は円安要因。

この情報を得られるページ:
財務省貿易統計

消費者物価指数(CPI)

どんなものか:
全国の世帯が購入する製品やサービス価格
の平均的な変動を測定した指数。

見方:
基準時の数値から指数が上昇していれば物
価が上昇したと捉えることができる。

なにが分かるか:
インフレかどうかを判断できる(※一般的
に好景気であればインフレになる)。

ポイント:
最重要視されるのは、価格変動の大きい食
品やエネルギー等を除いた「コアコアCP
I」。コアコアCPIが上昇してインフレ
が過熱すれば金融引き締め政策、落ち着け
ば金融緩和政策が実施される可能性が高い。

M2

どんなものか:
日銀が毎月第7営業日に発表する「金融部
門から経済全体に供給されている通貨の総
量」を示すマネーストック統計の複数の指
標のうちの1つ。相場の動きと関係する指
標がM2。

現金通貨と預金通貨と準通貨とCDの合計
額。

見方:
数か月以上の動きから傾向を把握する。

なにが分かるか:
世の中に出回っているお金の総量。増える
と経済が活性化し、インフレが起きて好景
気が示唆される。

この情報を得られるページ:
マネーストック統計

Nikkei日本製造業PMI

どんなものか:
英マークイット社が約400社の購買担当
者に聞き取り調査をして毎月算出する景況
感指数。速報値が当月20~25日に発表
され、確報値が翌月月初に発表される。

見方:
指数50が景況感の境目。50を超えると
業況は拡大、下回ると業況は縮小基調。

なにが分かるか:
製造業の景況感。日本では製造業の景況感
が産業全体に与える影響が強いので、日本
株や円の取引の参考になる。

景気ウォッチャー指数

どんなものか:
内閣府が街角の景況感を調べるために毎月
実施している「景気ウォッチャー調査」を
もとにした景気指数(DI)のこと。「街
角景気指数」とも呼ばれる。

タクシー運転手、百貨店などの小売業の店
員、製造業や金融業の従業員、税理士など
景気を敏感に観察できる立場にある250
0人の強力を得て調査、作成される。

毎月月末の調査を翌月第6営業日に発表。

見方:
0から100の値で、0だとすべての人が
景気を最も悪いと判断している状態で、1
00だとすべての人が最も良いと判断して
いる状態。

なにが分かるか:
日本のどんなエコノミストよりも景気を敏
感に察知しているであろう人々に対する調
査の結果のため、日本経済の状況を最もは
やく把握できる。

この情報を得られるページ:
内閣府:景気ウォッチャー調査

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