こんにちは。
投資1年目の教科書の事務局スタッフです。
第4章
「投資1年目から大損しないための8箇条」
フォローアップ(補助)記事の続きになります。
お役立ていただければと思います。
4-2 資金管理を徹底しよう
投資において「資金管理」を徹底すること
は、とても重要です。
きちんと機能する資金管理が行えていない
場合、安定した利益を上げることはできな
いからです。
トレードの手法を学び、例え優位性の高い
場所でトレードが出来ていたとしても、資
金管理を無視していれば、損することさえ
あります。
勝率が100%の手法は存在しないと以前の
記事で書きましたが、覚えていますでしょ
うか。
例え勝率の高い(6割7割など)手法でも
相場次第では2連敗、3連敗、場合によっ
ては4、5連敗することも有り得ます。
「大数の法則」によって、沢山の回数トレ
ードすればするほど本来の勝率に近づくも
のですが、資金管理をおろそかにしている
と、回数を重ねることができず、連敗した
ところで資金が尽きてしまう可能性がある
のです。
また、一度に目一杯の資金を使ってトレー
ドをすれば、一時的な含み損(多少の)を
耐えたらプラスになっていたものでも、少
しの含み損にも耐えられない資金で行なっ
たことによって、マイナスのところでロス
カットが起き、損が確定してしまうことも
あります。
こういった理由から、資金管理は「必須」
となるのです。
資金管理とは何か
では、「資金管理」とは一体どういったこ
とを言うのでしょうか。
資金管理とは、自身の投資資金全体の中から、今回の投資にバランス良く資金を当てることです。ポジション管理とも言います。たとえば全部で100万円の投資資金があり、その中から30万円で株を買ったときには、「30%のポジションを持っている」と表現します。
先ほど、資金を目一杯に使ったトレードで
は損になりやすいという話をしましたが、
逆に、資金に対してあまりにも少額な投資
をするのも、賢い資金管理とは言えません。
資金を目一杯に使った時のように強制ロス
カットが起こることはまずありませんが、
例えば100万円の投資資金を用意してい
るのに、一度のトレードで数百円しか儲か
らないのであれば、利益を取れるチャンス
を逃しているという意味で、失敗です。
では、具体的にどういった資金管理方法が
あるのか、例を紹介します。
資金の2%を最大損切り幅にする
有名な資金管理のルールとして、投資用資金の最大2%を損切りラインに設定するという考え方があります。
資金100万円の2%は2万円です。その
2万円を、トレードする際の最大損切り額
に設定します。
つまり、含み損が2万円を超えないうちに
損切りするということです。
例えば1回目のトレードで5万円の利益が
出たとしたら、資金は105万円になるの
で、その次のトレードでは105万円に対
する2%の2万1000円を損切りの最大
値として設定します。
1回目のトレードで2万円マイナスになっ
た場合は、その時点で損切りして、その次
のトレードの損切りの最大金額は98万円
の2%である、1万9600円になります。
これが、資金の2%を最大損切り幅にする
という、資金管理の方法です。
値動きの大きさから投資資金を決定する
こちらは、値動きのある投資対象(FXで
あれ株であれ日経225であれ)が平均的
にどれほどの値動きがあるのかというとこ
ろから大まかなリスクを想定して、投資資
金を決める方法です。
例えば株式投資の場合、日本では投資対象
となる銘柄は3000以上もあります。
これだけあると値動きが激しい銘柄と値動きが穏やかな銘柄ではかなり値幅に差があります。また1つの銘柄でも1年を通して観察すると、値動きが激しい時期と、値動きが穏やかな時期というものがあります。
同じ50万円の投資でも、値動きの激しい
時期(銘柄)に投じるのと、穏やかな時期
(銘柄)に投じるのとでは、リスクは大き
く異なります。
同じ投資対象の中での値動きの幅を調べた
い場合、「ATR」というテクニカル指標
が役立ちます。
ATRを使うと、指定した期間の値動きの
平均を表示することができます。ATRが
高ければ値幅が大きく、低ければ値幅が小
さいという意味になります。
この「値幅」は「ボラティリティ」という
言葉でも表されます。ボラティリティが高
いと、その分だけ損失リスクも大きくなり
ます。
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