損切りしないとどうなる?ルールの徹底の必要性とは。

こんにちは。
投資1年目の教科書の事務局スタッフです。

第4章
「投資1年目から大損しないための8箇条」
フォローアップ(補助)記事の続きになります。

お役立ていただければと思います。

4-4 損切りは、ルールを守り淡々と実行しよう

エントリーした際に考えていた方向と価格
が逆に行った際に損失を確定させることを
「損切り(ロスカット)」と言います。

損切りは、大損を避けるために絶対にルー
ルを守って実行すべきことです。

できるかぎり正しい方向にエントリーでき
るように手を尽くすことは大切ですが、エ
ントリーした方向が間違っていたのなら潔
く損切りすることが鉄則です。

投資は、勝ち負けを繰り返しながらトータ
ルで利益を上げるものであり、その途中で
損失を出すことは必然のことであると、覚
えておきましょう。

では、具体的になぜ損切りが必要なのか?
説明していきます。

大損をするとその後の利益も小さくなる

損切りを的確に行わないと、損失が拡大してしまう怖れがあります。損失が拡大すると投資用資金が大きく減ってしまうことになり、その次の取引に支障をきたします。

損切りを行なわなければ、場合によっては
大変な大損に繋がります。価格が必ず戻る
保証は、どこにもないからです。

では、大損をすることはどれほど大きなデ
メリットなのでしょうか。

儲けの金額は投資用資金の大きさに左右さ
れます。

投資用資金が1億円であれば、年利10%
で1000万円の利益になります。

投資用資金が10万円であれば、年利10
%では、わずか1万円の利益です。

損切りをせずに大損をしてしまうと、投資
用資金が減るということです。投資用資金
は、減れば減るほど利益も小さくなり、取
り返すのに時間を要します。

損失を出した際に、損を早く取り返すため
にも、大損は絶対に避けなければいけない
のです。

損切りをしないと効果的な投資ができない

個別株の取引で大きな含み損を抱えて、損
失が拡大する恐怖から決済ができない投資
家が沢山います。

こういった、含み損になっている株の銘柄
は「塩漬け銘柄」と呼ばれています。

塩漬け銘柄を持っている投資家の最大の失敗は、その分の投資用資金を使えない状態にしてしまっていることです。

ここで、とある投資家のポートフォリオを
例に、塩漬け銘柄の問題点を説明します。

ポートフォリオとは、保有する金融商品の
組み合わせのことです。

<とある投資家のポートフォリオ>

A社,B社,C社の株を保有。

A社,B社:含み益
C社:含み損

A社,B社を売却して利益確定
C社を保有(塩漬け)

※多くの投資家に同じような傾向がありま
 す。いつか上がると期待して、含み損の
 銘柄を保有してしまうのです。

売却して得た利益を使い、ポートフォリオ
にD社,E社,F社の株を追加。

C社,D社,E社,F社の株を保有。

D社:含み益
C社,E社,F社:含み損

D社を売却して利益確定
含み損のC社,E社,F社を保有

塩漬け銘柄を保有する習性があるこの人は
含み益のでたD社の銘柄を売却することに
よって、ポートフォリオは塩漬け銘柄だけ
になってしまいました。

この投資家は最初は3社の株を買えるだけの投資用資金を用意していたのですが、今となっては、塩漬け銘柄を3社分持っている状態になり、その分投資用資金が少なくなり、成長性がある会社の株を買うための十分な投資用資金がなくなってしまいました。これは投資家として失敗です。

安定した利益を上げるためには、常に優位
性のある局面に資金を投じ続けなければな
りません。

そのためには損切りを適切に行ない、優位
性がある局面に投じるための資金の余力を
残しておかなければならないのです。

損小利大のトレードを目指す

利益が出たときにはその利益を大きく伸ば
し、損失が出たときには最小限に食い止め
るように心がける。

そうすることで、トータルで大きな利益を
得られるようになります。

決めたルールに従って、機械的に(感情を持たずに)ロスカットするよう心がけましょう。

次の項目へ進む

1件のコメント

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です