こんにちは。
投資1年目の教科書の事務局スタッフです。
第5章
「投資1年目から知っておきたい相場の仕組み5箇条」の、
フォローアップ(補助)記事の続きになります。
今回が、最後の項のフォローアップ記事になります。
5-5 1つの市場にこだわらず、横断的に市場に関心を持とう
為替は日々動いています。それは、その通
貨を使える国の価値が、通貨の価格に反映
されているからだと考えられます。
日本円の価格=日本の価値
米ドルの価格=米国の価値
つまり、国の価値は常に変動しているとい
うことになります。
では、なぜ国の価値は常に変動するのでし
ょうか。その要因は無数にあります。
経済指標が国の価値を動かす
例として、世界一有名な米国の経済指標の
「雇用統計」を挙げます。
雇用統計は、毎月の雇用者数や失業率を発
表するもので、下記のような流れで世界中
に影響を与える傾向があります。
雇用者数の増加、失業率の低下。
↓
米国の国としての価値があがる。
↓
米ドルが買われる。
↓
米ドルは他国の通貨もすべて関わっている
ので、為替相場に大きな影響がでる。
為替相場だけでなく、日本の株式市場にも
影響を与えます。
米ドル高
↓
相対的に円安
↓
円安は日本株が上昇傾向
金と原油が国の価値を動かす
金と原油も、通貨の価格(国の価値)に影
響を与えます。
例として、原油を挙げます。原油には産油
国と消費国が存在し、その間で日々売買が
行われています。
原油の価格が上昇。
↓
産油国は消費国に対して更に高値で販売。
↓
産油国に、より多くのお金が入る。
↓
産油国の景気が良くなり、消費国の景気が
悪化する。
つまり、
原油の価格上昇=
産油国の価値の上昇=
産油国の通貨の価格の上昇
となり、相対的に
→消費国の通貨の価格が下落
=消費国の価値の低下
となります。
世界の投資家がどこを向いているのか
株であってもFXであっても、その市場の動向だけを切り取って理解するので困難です。株と為替は絡みますし、金や原油の相場も絡んできます。もちろん市場だけでなく、経済全体も関わりますし、経済に影響を与える政治も絡んできます。
投資をする際は1つの市場にこだわらずに
横断的に様々な取引をすると、より知識が
深まり、総合的に関連付けながら取引を計
画できるので、投資家としての大きな成長
が期待できます。
また、投資家で直接自身の資金に関わるか
らこそ、真剣に経済を学び、情報収集し、
世界の情勢を知るモチベーションが働くと
もいえます。
私はこれからはすべての日本人が、将来安心できるだけの資産を形成するためにも、またさまざまな知識を持ってこれからの時代に堂々と対応していける人間力を持つためにも投資に目を向け、実際に投資活動を始めてほしいと切に願っています。